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読書記録

脱構築・数値還元主義への異論

ジャック・デリダの脱構築の哲学を土台に、数値化への過度な依存を批判する試みは、現代社会における認識の枠組みに一石を投じるものである。デリダは、言葉やテキスト、そして概念自体に固有の不安定さと多義性を指摘し、その「意味」が絶えず変遷し、複数の解釈が可能であると主張した。この哲学は、数値化という行為が持つ固有の限界を浮き彫りにするのに役立つ。

数値化の過程は、世界を計測し、それを理解しやすくするための一つの方法として広く受け入れられている。しかし、この過程は同時に、世界の複雑さと多様性を単純化し、削減する危険をはらんでいる。数値化は、しばしば一見客観的で普遍的な真実を提供するかのように扱われるが、デリダの脱構築はこのような「客観性」や「普遍性」の概念自体に疑問を投げかける。

脱構築によれば、あらゆるテキストや概念は、それ自体が特定の文脈や力の関係に根ざしている。つまり、数値化の過程もまた、特定の前提と価値判断に基づいている。例えば、経済成長を示すGDPの数値は、経済活動の健全性の指標として広く使用されるが、それが環境破壊や社会的不平等など他の重要な側面を無視していることを考えると、その数値の「真実」がどのようなものであるかについて深く考えさせられる。

デリダの視点からすれば、数値化は「中心」を設定し、それによって世界を理解しようとする試みである。しかし、脱構築は、このような中心を問い直し、それが如何にして「周縁」を排除し、無視するかを明らかにする。数値化によって生成される「中心」は、必然的にある種の視点を優先し、他の可能性を排除する。この過程において、多様性と複雑性は犠牲になり、その結果、真に豊かで多面的な世界の理解は妨げられる。

さらに、デリダは言語やテキストが持つ「遊び」の重要性を強調した。数値化は、この遊びを制限し、世界を静的な数値に還元しようとする。しかし、脱構築によれば、言語や概念には常に解釈の余地があり、その意味は固定されていない。同様に、世界や私たちの経験も、一つの視点や解釈によって完全には捉えられない。数値化に固執することは、この豊かな遊びと可能性を見落とし、世界を狭い枠組みでしか理解できないことを意味する。

結論として、デリダの脱構築は、数値化に対する深い懐疑を提供する。数値化の過程が、どのようにして特定の視点を強化し、多様性を排除するかを理解することは、より公正で包括的な世界の理解への第一歩である。デリダに倣えば、私たちは、数値に表されない世界の側面にも目を向け、その複雑さと多様性を真に価値あるものとして扱うべきである。

タイトル買いして冒頭で読む気なくした本・「飼い殺しさせないための支援」

くたびれているのかもしれない

公正を期すため最初にAIによる書評を付す。

『飼い殺しさせないための支援』高原浩著の書評
高原浩による『飼い殺しさせないための支援』は、障害者が自立していく過程で直面する現実と、それを支援する立場の人々のリアリティに焦点を当てた一冊です。高原が30年以上にわたり障害者支援の最前線で経験してきた知見を基に、障害者支援における現状の問題点と、その改善策を提言しています。


この本は、障害者の雇用率や形式的な数値追求だけではなく、実際に障害を持つ人々が社会において意味のある役割を果たし、幸せを感じられる仕事や生活を送るための具体的な支援方法について論じています。高原は、単に職を提供するだけではなく、その人が社会の一員として充実した生活を送ることができるよう、支援者がどのように関わるべきかについて深く掘り下げています​​。

書籍の構成は、障害者支援に関する広範な視点と、個々のケーススタディを通じての詳細な洞察を提供することで、読者に障害者支援の現実を理解させることを目指しています。例えば、31歳の元受刑者アツオ、23歳の知的障害を持つタケル、38歳の自閉症を持つエイジのケーススタディは、障害者支援の抽象的な課題を人間味あふれる形で描き出しています​​。


Note.comに掲載された読者のレビューでは、本書が提唱する「相互理解の重要性」や「性格と障害特性の見分けがつかない複雑さ」、そして「具体的な目標達成のための手厚い支援の必要性」などの点が特に評価されています。このレビューは、高原の提案する支援方法が、支援を受ける人々だけでなく支援を提供する側にとっても希望と実用的な解決策をもたらすことを強調しています​​。

『飼い殺しさせないための支援』は、障害者支援の現場における課題に正面から取り組み、建設的な解決策を提示することで際立っています。障害者支援の専門家、政策立案者、そしてより包括的な社会を目指すすべての人々にとって必読の書籍です。高原の著作は、表面的な支援を超えた真のエンパワーメントと自立への道を示すものであり、その分野における意義深い変化へのロードマップを提示しています。

追加情報:
出版社: 河出書房新社
発行日: 2018年12月
形式: B6判
ページ数: 216ページ
ISBN: 9784309248943
高原の『飼い殺しさせないための支援』は、障害者支援の実践的かつ深い人間性に富んだ洞察を提供し、現行の支援慣行の再評価とより繊細なアプローチへの提案を行う、分野における重要な貢献です

と、いう内容なのだが、はじめにという前文で心が折れた。
引用文があった

「真に良い生活だけが真に良い教育なのである」
「普通の子供でも悪くなりさうな家庭環境の中で低能児がよくなつたら正に奇蹟である」

「特異児童」という本の一説だそうだ。

親ガチャか!?

良い生活ってどんなんよ?
あと、誰にとって?
型にはめて「良い」型に嵌れば社会に適合し、社会適応達成か。

精神系ではないのだな、知的・発達系の支援論か?

人によりけりでこの邦に生まれたる不幸ってこういうところから来るんじゃないか?

その辺が精神系が職場で喜ばれない理由なのかもな。

さてさて、あとはエピソードてんこ盛りの様だがどうしたものか。
1600円の本にしては読破するに骨が折れそうだ。
ゆっくり読むかな…。

メンタル病んでる者にとってキツイかも知れんが。
持ってる手札は多い方が良い。

普通という異常 健常発達という病

コレだな

この本読んでると、色々よく分かってくる。
どうして「いいね」を稼ぐのに走るのか。
他人を気にして過ごすひと。
一方で自分のしたいことをする人。

定型発達と非定型発達の差異がくっきり分かってくる。

なるほどな。「色、金、名誉」そして体(健康)か。
紋切り型のあいさつにはこれが含まれることが多いのも頷ける。

みな病んでるのだ。

管理不行届の横行する場所へ戻るに際して。

コレな法律で義務の障害者雇用 勧告後も改善見られない企業5社を公表

でもコレ
障害者雇用は、いるだけが仕事?仕事中暇になる原因と対策を徹底解説!

で、コレ

【精神障害】「仕事を任せてもらえない」職場での合理的配慮は?同僚にはストレス?必要な対話とは

スゲー悩むな。

自営で自衛するしか無いのかな。

で、コレ

発達障害啓発週間 翔泳社の関連書籍を期間限定で全ページ公開いたします。

参考に。

カボメティクス再開。HbA1cが5.8。

本日は通院日。

カボメティクス、本日の夜から再開することに。
まだ口内炎が若干残っているけれど、来週まで様子みたところで、調整の予定に。

血糖値は落ち着いてきた。
低ナトリウム血症の傾向ありということで、高血圧警戒しながら、塩分の摂取を推奨された。

さて、どう転ぶか・・・。

仕事の方では、要件が納期過ぎてから固まってくるという・・・。

なんとも・・・追加で請求はできそうにないので、腹括ってやるしかない。
色々、苦しいが。

なんだったんだこの1ヶ月半・・・。という状況。

そうそう。足の親指の爪が剥がれ落ちた。

満身創痍ですが・・・。

頭がいい思考 バカの思考(プレジデント2022年12/16号)

俺はバカだな。

それでいいのだ。