「信じない人のための<法華経>講座」読了。
哲学から興味が流れてきて宗教です。本屋でパラパラやってて面白そうだったので購入。
この本の話ではないけれど、
R・A・ハインラインが宗教は哲学的である仏教が
未来には生き残るというようなことを言ってたとか。
キリスト教は歴史的な発見によってひっくり返されるとか・・・
彼のフィクションの未来史の話ですけれど。
具体的にお経のどの部分がどうという解釈の本ではなくて、
おおざっぱにどんなものなのかを面白くわかりやすく書いてあります。
法華経のスケールの大きさや、成立過程から推測される諸事情の記述が面白かったです。
このお経によると、誰もみんな片っぱしから菩薩になれるんですね。
なんかものすごい時間の長さを経て、生まれ変わりを繰り返し、成仏する。
救済されるものが救済するものに変化する。すごく気前が良い・・・。
法華経そのものをとりまく歴史的流れも興味深いです。
インドから中国を経て伝来し、最澄が日本に持ってきて、日蓮が実践した・・・。
西洋の宗教とも接点があるらしいです。
ペルシャ・ギリシャ・ローマの実践的な傾向が感じられるとか。
日本の弥生時代ころには作られていたらしいというのはすごいな。
キリスト教の生まれ始めた時代・・・。
ソクラテスや孔子はもっと昔さらにこの700年前・・・。
お釈迦様もそのくらいの頃の人らしい。
何百年という時代をまたいで伝えられ、現代にも影響力がある。
古代文明ってすごいなあと改めて思いました。
しかし、この本、読みやすい本でした。語り口が達者です。著者は苦労しただろうな・・・。
面白かったです。他にも何冊か関連する本があるみたいなので、
そのうち探して読んでみたいと思います。
View Comments (2)
こんにちは。
最近こちらをよく読ませていただいています。
いろいろ工夫して生活されていると感心しています。
ところで本がお好きなら図書館を利用されてはどうでしょうか?私は月10冊くらい借りたりしています。
最近出た新書なんかも、単行本ですでに出てたりします。
図書館大好きなんでつい勧めたくなり書き込みしました。
>april さん
こんにちは。
図書館も最近利用者カード作ってもらいました。
今までいた田舎の図書館の蔵書数の少なさと偏りが頭にあるのと、見つけた本をロストすることも結構あるんで、「これは!」というものは買ってしまいます。
これから、図書館を有効に使えるように精進したいと思います。
ありがとうございます。生活の技がまた一つ増えそうです。