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映画『劔岳 点の記』を見てきました。

映画『劔岳 点の記』を見てきました。

私は測量士でもあるわけで、実務経験は少ないのですが山岳での測量の苦労はよくわかります。
ストーリーはちょっと「ん?」と思うわけですが、山の景色を堪能できるいい映画でした。
熊を撃つ猟師と撃たれた熊の様子なんかは、本筋とは関係ないけど印象的でした。

で、自分自身を振り返るに、人生の青写真における三角点を各所に敷設していながら、
遭難しかかっている現在の状況を考えて、なんだか複雑な気持ちに。

抗うつ剤の投薬を受けて、うつ状態に落ち込んだ原因を考えています。

病気を抱えつつ、将来的な私の測量計画を立てて、選点し、
それにむかって少しづつ前進していたわけですが、
周囲の言葉で計画が変更され、方向を見失った気がします。

その言葉を放った人は自然に自覚なしにその言葉を発している。
その言葉の地吹雪で遭難しかかっている私。下手に動くと危険な感覚。
人間社会もまた、自然の一部であるわけです。

そんなふうに自らに照らし合わせて、いろいろ考えています。

雪を背に登る・・・。

結末も人生に照らし合わせると深い意味を持った映画だったと思います。

また、私が必要としているのは長次郎(香川照之)のような案内人なのかもしれないと思いました。
つまり統合失調症を抱え、統合失調症と共に生きてきた言ってみれば病気の達人・・・。
そういえば昨年のPSW実習で何人かそんな方たちとの出会いがありました。

私の想いはいろいろめぐります。
精神医療・福祉は新しい動きがいろいろ続いて出てきています。
でも、本当に大事なことはすでにどこかに転がっているはず。

多くを語らず、映像で人生を映し出す。そんな映画でした。

私にとって雪の代わりに背にするものは何か。
考えてみなければなりません。

正攻法で登れないところも、山を良く知れば道は開ける。
私の大事な三角点を設置するために、考えて、学ばねばならないと思いました。

あさ: 山ほどの病気と資格と怨念と笑いで腹と頭を抱えてのたうち回っております。何であるのかよくわからない死に直面しつつも、とりあえず自分が死んだら、皆が幸せになるように、非道な進路を取って日々邁進してまいります。
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