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Categories: 読書

「狂気の偽装」岩波明

文庫版を読んだ。

少し前の精神系がらみのトピックスをぶった切る本。

精神疾患はカジュアルなものではない。との言葉は重い。
こうやって私のようにブログで自分のことを晒すことへの警鐘も。

マスコミで騒がれる「心の病」は精神疾患未満のことも多いらしい。

厚労省が精神病患者の退院を促すために、
街のクリニックを増加させる戦略を取ったら、
逆に新たな精神疾患が掘り起こされて精神疾患の数が増え、
そして、入院者はあまり退院しなかったため、
心の病が増えてしまったというくだりはそういうことなのかと納得。
近年心を病む人が増えているというのは、これも一因らしい。

有名な精神科医たちが「造語」によって精神病を増やしているというのも
なるほどなと思ったり。
一時期はやった「ゲーム脳」なんかはまるでデタラメだとか。
福島章の説は怪しいとか。

いろんなケースを引いてきてわかりやすく説明されています。

自分の知識の点検の意味も含めてぜひ一読を。
読みやすかったです。

病が娯楽になっている…か。うむ…。

あさ

山ほどの病気と資格と怨念と笑いで腹と頭を抱えてのたうち回っております。何であるのかよくわからない死に直面しつつも、とりあえず自分が死んだら、皆が幸せになるように、非道な進路を取って日々邁進してまいります。

View Comments

  • これ、図書館で借りた記憶があるけど…
    メンヘラなんてバズワードになってますよね
    自称メンヘラの9割は精神疾患ではないと思います。

    診断が非定型精神病から統合失調感情障害に変わったから
    メンヘラレベルが上がったと思っていらっしゃる方の
    胡散臭さったら、さあたいへん!
    テキスト(精神医学)に統合失調感情障害は予後がいいって
    あったんですけど、なんだか騙された気分。

  • >ねたこをおこす さん

    ああっ!敵が増える!!

    ってホントにうさん臭い「病気」が蔓延しとります。
    必要な支援が必要なところにいくよう、
    自省しつつがんばらないといかんのかなと思ったり。

    予後がいいも何も、ねえ…。
    元々…。ナニですから…。

    なんですかね。

    治る気がない人と、治らない病気(寛解しかしない)のマッチングですから。

  • じゃあ、これで。

    あれですよ。品番間違えて注文したら
    正規版の統合失調症20万円が配達された感じ。
    あの取り返しつかなくてがっくりする絶望感。
    これからどうしようという不安。

    あと、自分で病名を創作する人を観察しちゃいたくなる衝動。

  • >ねたこをおこす さん

    うひょー!

    なんだかよくわからないたとえですがそりゃ絶望しますね。
    ・・・ってナニが何やら・・・。

    病名だけでなくって病気自体を創作してたり・・・?

  • へぇ、興味深い本だね。

    ただ、切り口がスルドそうなだけに
    何の予備知識も持たない人間が読むと危なそう。

    全部がそうでも全部が違う訳でも無いと
    理解出来ない人って多くなったと思う。

    味方か敵かみたいな見方しかできない人が。

    だから怖い。

  • >シバさん

    マークシートで鍛えられたせいかもね。
    選択肢の中から選ぶのに慣れてしまって。

    あと、論文試験なんかでもマニュアルがあって出題者の意図を読み取るのが試験のキモになってるようだね。本当は斜め上からの論文が面白いんだろうけどね。

    もっとも最近の「入社試験」はかなり奇天烈だとも聞くけど…。

    でも、それもマニュアルが登場してるような、してないような。

     
     

    論理って破綻するのが前提なのに、論理的であることが求められてる。
    そんな感じかな?

    敵味方問題もそうでわかりやすい論理にみんな流れて怖いよね。
    「裏」を考えてみると奥は限りなく深いのにね。

     
     
    しかし、某まっちゃんのように確信犯的にそれを逆手に取って遊ぶ輩もいて、
    面白いって言えば面白い。

     
    とりあえず、自分の認識は常に疑ってかかる
    癖を付けないといけないかなとか思うのでした。

    なんのこっちゃ。

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Published by
あさ

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