「揺らぐ“サラリーマン健保”」

健康保険を利用して医者にかかってる私としては痛い話なのだけれど、番組を通してなんか変だなと感じた次第。番組内容を要約してみました。


クローズアップ現代
「揺らぐ“サラリーマン健保”」
2009/03/05 19:30 ~ 2009/03/05 19:56 (NHK総合)

健康保険が危機に晒されています。

日本は国民皆保険制度を採っています。それを支えるのが3つの保険。

  • 健康保険組合:大企業や同じ業種のグループが作り3000万人が加入、独自に運営。
  • 協会けんぽ:中小企業の従業員が加入3600万人が加入、国の支援を受けています。
  • 国民健康保険:自営業者や退職した高齢者などが加入、400万人が加入。
  • それを揺るがすことになったのは国が去年4月に導入した高齢者医療制度です。
    これによって65歳~74歳までの医療費負担の割合が大きく変わりました。

    国民健康保険が大きく負担していたものが、健康保険組合と協会けんぽにそれぞれ約1兆円ずつの負担を強いることになりました。その結果、どの保険組合も厳しい運営を迫られる事態に陥っています。

    健康保険組合は全国に1500ほどありますがその9割が赤字に陥ることになりました。

    例としてある会社が取り上げられました。健康保険組合は従業員の休業補償や検診の補助、保養所など、福利厚生に大きな役割を果たしてきました。

    今まで保険料率は月収の8.2%を従業員と会社で折半し、組合には27億円の収入がありました。その中から従業員の医療費などを支払ってきました。そして、高齢者の医療費として9億9000万円を拠出していました。それが新制度により13億5000万円の負担に急増しました。

    まず不測の事態に備えて蓄えてきた積立金2億6000万円を取り崩して増加分を補いました。しかし、たくわえを使い果たしさらに赤字が続きます。
    次に保険料率の引き上げを考えます。0.1%の引き上げで3000万円の増収が見込めますが、会社側の持ち出しもそれだけ増えることになります。不況で売り上げの落ち込む会社には負担は難しいものでした。すでに自助努力の範囲は超えているそうです。

    健康保険組合の解散に踏み切るところもでてきています。

    埼玉県の運送会社500社で作る、トラック健康保険組合では、高齢者医療制度で拠出金が5億7000万円増加しました。その負担を賄えず組合の解散をすることになりました。これにより社員は各種の独自補助が受けられなくなりました。

    今年度、14の健康保険組合が解散、さらに来月8つの組合が解散の予定です。

    比較的豊かだった健康保険組合がなくなることで国全体の保険が揺らぎます。
    少子高齢化社会の到来で医療費負担が増し、それを健康保険組合に負担させることになっていたからです。

    健康保険組合が解散すると加入者は協会けんぽに移ることになりますが、不利益となるのは二つ。

  • ・薬箱や人間ドッグに対する付加給付などの助成がなくなります。
  • ・協会けんぽの8.2%の保険料率が上がる可能性があります。協会健保は13%(9000億円)の国家負担がありますが、負担が増えることで結果的に増税につながることになります。
  • 一方、協会けんぽは加入者が中小企業です。保険料が負担となっており、それを抑えようという動きがあります。

    パートタイマーの活用、社員を雇用契約から請負契約にして国民健康保険に移すなどして社員を保険から外すことで保険料を減らそうとしています。業務請負への契約変更は、偽装請負として摘発される可能性のある危険な方法です。

    ある会社では不況で売り上げが3割減、赤字となりました。社会保険料が年間100万円。人件費削減のために社員を請負契約にしようとしています。しかし、国民健康保険に移ることで1万円ほど社員の負担が増えます。

    保険料の改ざんを行う会社もあります。従業員の給料を実際より低く申告するのです。国によると実際の給与額と申告額が異なり指導を受けた事業所は3万4000社にのぼるとのことです。

    この問題は短期的には税金の投入でしのぐことができるかもしれませんが、中長期的には全体の仕組みを変える必要があります。


    以上、要約でした。

    サラリーマンが納めるものの大きいものは税金と健康保険と年金と雇用保険と介護保険・・・。あと会社が労災保険。

    年金の方の料率は簡単に変わる・・・というか、計画的に変更されている。そのうち固定されるらしいけれど・・・(私は怪しいと思う。)料率変更で企業の保険がいきなり破綻するのは長期的(?)に無計画に施策の変更を行なう国の責任が大きいと思う。と、いうかこうなるのを予測できなかったのだろうか?負担が増えるとどのくらいまで耐えられるか予測しないで負担をかけたなら怠慢。予測した上でやったなら傲慢?

    こうなってしまった以上、税金の投入は当然だと思う。必要なものには必要なお金を払わねばいけない。で、全体として足りないというなら増税するしかない。しかたがない・・・と思わされるのは悔しいけれど、現実的にどうしようもない。嫌だけれどそうせざるを得ない。いざという時に信頼できるのが国であり諸制度であって欲しいと思う。実際、私は障害を負って医療費を負担していただいている側だから大きなことは言えない。でも、自分が弱者に転落した時に、頼れるものがあるというのはとても心強い。でも、ことの成り行きを見てると不安ばかりがつのってくる。

    高負担高福祉の形に持ってけば理屈としては成立する。文句を言うのは負担の大きい人たちで、そういう人たちの低負担者への理解がどれだけの切実さを持って伝わるのかが大事なのだろうか?そこは私たち貧乏人が声を上げなければいけないんだけれど、声を上げるほどの力や知識が無いので貧乏なわけで・・・。

    協会けんぽの過去を思い出せば社会保険庁の問題がほじくりだされるわけで、問題はまだどこかに潜んでいる気もする。診療報酬制度の改善点も指摘されていたりとか。いや、もっと大きく保険全体のシステムの作り直しが必要なのだろう。

    ただ、どう直せばうまくいくのか分かってる人がいないのではないかという気もする。

    いろんな案があると思う。それをぶつけあうのが国会であるわけだけれど・・・。苦労して集めた税金を景気浮揚の大義名分のために無駄なコストかけてバラ撒いたりするんだもんなあ・・・。なんのために税金払ったのかわかんないよ・・・。せめて、ばら撒きの効果がどのくらいあったかを明らかにする必要があると思う。・・・調査に使う税金がムダか?

    そうそう、制度がコロコロ変わるのもなんとかならないか。 
    あまりひどいと本当に信頼を無くすと思う。
    (でも民間保険会社のチャンスになるのか?) 
     
    キチガイは負担になるから死ねとかいう社会にならないことを祈るのみです。

    ごめんなさい。社会のお荷物で・・・。

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