みかん

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自慢

このページでは私の今までの輝かしい病歴を自慢させていただきます。
自慢です、自慢!

私は統合失調症を患っております。
この病気、はたして治るのか?世間では「治らない」病気であるとされています。
ただし、薬物療法を続けていれば「寛解」とよばれる通常生活に困らない状態に落ち着く者もいるとされています。

さて、早速自慢しましょう。

大学を卒業、大学院に入学と同時に統合失調症(当時は精神分裂病)を発症しました。
それから5年ほど引きこもり生活。いわゆる陰性症状がきつく出ていて何も出来ない状態に。
その間に総合病院の精神科に入院歴あり。でも、巷で言われるほどひどいところではありませんでした。
とはいえ、多人数がせまいところにひしめいているわけであまり快適とは言えず、3ヶ月ほどで退院しました。

家でごろごろしてる日々が続いたのですが、ある日新聞の折り込みチラシに入っていた遺跡発掘のアルバイトに思い切って応募。運よく採用され、しばらく土と格闘する日々が続きました。お日様の下、地道な作業ですが適度な運動にもなり一気に体調は好転しました。

発掘作業では出土物の記録を詳細に記録する必要があり、測量技術を覚えることになりました。レベルやトータルステーションといった器械は面白いものでした。そんな測量技術に興味を持った私は、国家資格である「測量士補」の試験に挑戦。運よく合格しました。この資格「補」がつく以上、あくまでも補助の資格です。欲を出した私はそのひとつ上の「測量士」の試験にも次の年に挑戦。結構厳しい試験なのですが一発合格。独学での試験突破に味をしめました。

その直後、測量データの処理に必要かなと思って「基本情報技術者」を取得。

ここで勘違いして「自分は健常者と同じようにやっていける」と思ったのが間違いでした。

何年もやってきた発掘を離れて測量会社にアルバイトとしてもぐりこんだのです。
まるっきり分野が違うわけではないけれど、仕事内容はとんでもなくハード。重い機材を背負って崖を上り下りするのはあたりまえ、川に腰まで浸かって標尺を立てたり、蜂や蚊の襲撃にあったり、茨を伐採しながら太い杭を硬い地面に打ち込んだり…。あげくの果てには氷点下の気温の中、中性子線を放出する機械に試料となる生コンクリートを詰めたり出したり、その容器を洗ったり。やってるときは命の縮む想いでした。(今書いてるとなんか楽しそう)

測量の仕事しながら、わるあがきもしました。自分の電算能力をさらに高めるべく「ソフトウェア開発技術者」を取得。測量会社の親方に勧められてた「行政書士」も取得しました。ついでとばかりに「簿記日商3級」も取得。

…で、いろんな会社の面接を受けに回ったのだけれど、実務経験の乏しさで全滅。このへんはさすが統合失調者です。えっへん。

しかたないので近所の自動車部品メーカーの下請工場に3交代勤務で勤め始めました。
この職場、人に仕事を教えない。見て覚えろ方式で、結構きついものが。面接のときに「残業はないよ」と聞いていたのできっちり時間通りに勤めればいいならそれもいいかなと思ってたら大間違い。ただ「残業代は出ないよ」というだけのことでした。夜勤明けにごはんも食べられずにお昼過ぎまで残業したり…。連続16時間労働っていまどきじゃ珍しくないんでしょうけどきつかった。

人間関係もうまく築けず退職しました。いろいろ書きたいことあるけど…。
ここでの収穫は「フォークリフト技能講習」を修了したことかな?

その後、ハローワークを通じてパソコンインストラクターの研修に。MOSのワードとエクセルを取りました。あとP検3級とか(笑)

その講習で先生にインストラクタとしてスカウトされるんですが、対人折衝能力に欠ける私が続くはずもなくリタイヤ。
仕事に大穴をあけるという思い出したくない事件があったり。統合失調症の悪いところ全開ですね。根気がなくて続かない。
なぜかこのころ「初級シスアド」を取得してます。ソフ開持ってるのに何で取るんだか謎ですがここも統合失調症ゆえか。

そしてすこしだけ発掘の仕事に戻るのですが、体制ががらりと変わってしまって人間を使い捨てにする職場になってしまっていたのが嫌になって早めに退職。会社のせいにしているとこらへんが病気ですね。

 
 
 
資格で自分を試してきたけど結局、資格は自分を助けてはくれません。

就職先探しは難航して、結局某NPOの事務員になんとかもぐりこみました。時給750円でした。
精神障害者として、仕事が続かないのを理解してくれての就職となりました。
結局3年続いてます。

現在、統合失調症のピア・スタッフとして働いています。
でも、…適性に疑問を持つ毎日。もう再就職も難しそうだし。
今期もボーナスは出ません。ワーキングプアです。
それでも病者の中ではましなほうだってんだからどういうことになってんだか。

何とかしなくちゃ。焦っちゃいけないけど。

あとね、内緒だけどマンガ描いて賞とって商業誌にちょっとだけ載ったことがあります。
担当さんとコミュニケーション取れないのと私の性格の悪さでクビになっちゃったけど。

毎日、朝晩の服薬は欠かしません。
これからも病気とのつきあいは続きます。
理解されにくい病気でもあり、自分は誰にも気づかれずに消えていくのかなと思ったり。

それは大自然の摂理でもあるのだ。精神病バンザイ!!

…もっと狂ったこと書こうと思ったのに…文才ないんです。
現実と対峙していかなければならないのに、資格に逃げたりしてばかり。
ほんとうに大事なことってなんかあるはずだけれど、いったいなんだろう。

統合失調症の症状と病識と

陽性症状が出てはじめて病院に行ったのが15年前の春。
そのときはFMラジオで自分のことを婉曲に馬鹿にされているという妄想がありました。
街を歩くと、向こうからその頃読んでた本の著者の有名な大学教授が歩いてくる。
商店街では遠く離れた地にいるはずの初恋の彼女がトラックから荷下ろしをしていたり。
バスに乗ると後ろに座った子供が自分を馬鹿にしてきたり。
自転車で交差点にかかると必ず自分をつけねらう車にとおせんぼされたり。
下宿では天井に穴が開いていて、そこからカメラで盗撮されてはるかかなたのTV局で放映されていたり。

…ってなことが妄想として次々と。
ラジオの音量が自分の言葉に対して反応し、ボリュームが大きくなったり小さくなったり、自分の家の前に自分を監視するための車が止まる音がしたり。…これらは幻聴の一種だったのでしょうか?上階の住人が延々と「スタンド・バイ・ミー」のイントロをギターで弾き続けたり…ってのはただ二階の人も変だったのかもしれないけど。

周りに狙われててそのうちとんでもないことになる、と親に電話したら親がすっ飛んできて学校の保健センターへ。
で、病院で投薬を受け、症状が消えていったわけですが、陽性症状が消えても困ったことが残ります。

いわゆる「病識」があるという状態まで回復しての話なのですが、病気が消えても障害が残ります。

自分で見たこと聞いたことが素直に信じられなくなること。目で見えるものはそのまま信じられない。耳で聞いたことは病気が聞かせているのかもしれない。「百聞は一見にしかず」が空虚なコトバに感じられます。
実際に見えたり聞こえたりしてたことが自分の脳内で作られたまぼろしのものだったわけですから。いまみえてるものが本物かどうかわからない。人に聞けば分かるか?その人が言うことも幻聴かもしれない。いや、その人の存在すら妄想の中なのかも。

また、自分の「考え」も信用できない。正しいと思ったこと、信じてたことがそうでなかったから。
自分の判断のための理由になる情報がゆがんでいて、判断自体も弛緩している。
で、判断がことごとく狂うと自覚するから、自分から積極的に行動が出来ない。なすすべがない。

当時の医者いわく、私が見たり聞いたりしたことをそのまま話すと「それはあなたがそう思っているだけでしょう?」と。
この世界すべてが、これから起こるであろう事もすべて「そう思う」だけなのか…?

論理的な思考をすれば、病的な思考から抜け出せると思う方もいらっしゃるかも知れませんが、論理というのはその根本となる公理系が正しくないとめちゃくちゃになるわけでカンタンなことではないのです。

根本が間違ってる可能性を考えつつ最善の思考をめぐらせなければならない…。
「病識」という言葉はよく使われるけど微妙なコトバです。

健康な人はその辺が「常識」や「勘」というので不都合なく生活できてしまうのですが、
それが上手くいかないのが統合失調症。

健康な人に対しても「ゲーデルの不完全性定理」かなんか持ち出して、あんたらも病者と同じで気づいてないだけだ!とか言ってしまいたいのですが、それこそ妄想が出てると思われて薬を増やされそうなので言えません。

えーと、何を言いたかったんだろう。
気づかなくてもいいことに病気を通じて気づかされてしまったということなのかな?
そんなんじゃなくてただ暮らしにくいことを言いたかったような気もするのだけど。

また考えます。